2023年(令和5年) 年末年始のご挨拶

 

 
 
  
 
 皆様へ
 
 
 
 今年も早いものであと残り僅かとなりました。
 
 皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
 
 今年は、色々と多忙で、時間に追われる日々でした。
 
 この年末に来て、政界では自民党内のある派閥の裏金問題が毎日のように報じられています。
 
 自民党の総裁でもある岸田首相は、12月13日の臨時国会会期末に当たり、記者会見を開き、所感を述べ、記者団との質疑応答をしました。その大半は政治とカネの問題でしたが、今回も抽象論に終始したものでした。
 
 そして、歴史的物価高騰に加え、インボイス制度の導入、そしてまさかの保険証廃止の決定、マイナンバーカード制度の強行と涙で訴えた国民の声を結局、最後は裏切る結果となりました。
 
 日本の首相でありますが、抽象的な物言いの後、期待とは逆に、まるで別の世界に住んでいる人のように物事を決めて行き、国民は只々置去り感で一杯でした。
 
 
この国の主人(あるじ)は国民なのです
 
 
 マイナンバーカード制度は、責任転嫁の日本政府では難しいです。何故なら、何より信頼が第一だからです。
 
 自由主義の欧米では、政府が自分の意に反する政策を強行しようとすると、必ずデモが起きます。そして、暴動へと発展する事も珍しくありません。
 
 日本国民は、デモは殆どしませんし、ましてや暴動に発展する事は歴史的出来事です。
 
 マイナンバーカードの返納運動も有るようですが、これは平和的な自由主義運動なので、必要ない方で支持される方は大いに賛同されたらどうでしょうか。
 
 
日本国憲法は自由の憲法
 
 
マイナンバーカード返納運動は 平和的な自由主義運動
 
 
 2類相当から5類に変わり、元の日常が戻ったとか、コロナ明けといった事が取り沙汰されていますが、新型コロナ被害問題は何も解決していません。結局のところ日々の新規感染者数や死者数が公表されなくなっただけで何も変わりません。
 
 昨年冬の第6波では3カ月で1万人、その夏の第7波では1カ月で7000人、そして今年の冬の第8波では1カ月で1万人の死者数が出ています。この夏の第9波の状況は、依然国民に知らされないままです。
 
 そして、第10波は直ぐそこ迄来ています。
 
 また、一部の情報番組では、高額化した社会保険料の問題をあたかも高齢者が原因であるかのような取上げ方をしたり、また、中には若者が割を食っているといった事を言うコメンテーターもいます。
 
 この国は、戦死者を多数出した戦争に敗戦し、その後、高度成長時代には夜も寝ないで仕事をし、現在の発展があります。
 
 当時の勤労者は、朝早く出勤し、帰りは夜遅く、子供の寝顔を見て、また早朝に出て行くといった国民が殆どでした。
 
 現代の清潔感のある街、発達した地下鉄、高速道路等の公共交通機関、そして、整備されたションピングセンターやお洒落なカフェで自由に楽しく過ごせるのも全て前の世代の国民のお蔭なのです。
 
 人間は皆、年を重ね、健康であった自分から徐々に医療が必要になる時代に移ります。人間は、誰でも同じです。誰かを責める事は出来ません。
 
 そして、その時の為に国民全員に社会保障制度が用意されています。
 
 生活費に加え、医療費が高額になると、収入は無く、年金や貯蓄で人間らしい暮らしが出来なくなります。
 
 将来の安心感こそが誰にとっても今を自分らしく生き、その結果として次の世代にこの国を遺す活力の源泉です
 
 
今だけ カネだけ 自分だけ
 
 
といったエゴイズムは、結局のところ功を奏しません。
 
 少なくとも、テレビ番組に出演するコメンテーターには、専門分野の他に、この国の基本法である憲法に関心の有る人を選定すべきです。
 
 さて、当事務所では、来年は、今年軌道に乗せた色々な事を更に進展させる年になります。
 
 年末年始は、12月28日(木)から1月8日(月)迄休業とさせて頂きます。
 
 新年は、1月9日(火)より業務を開始します。
 
 昨年同様、お客様からの相談はもとより、関係各位との交流も一層大切にして参ります。
 
 皆様にとって新年が明るく、良い年でありますように。
 
 来年もどうぞ宜しくお願い致します。
 
 
 
 
 
 
                                         2023年(令和5年)12月21日(木)

司法書士  渡辺法務事務所

代 表  渡  辺   光